ドメインとは?
ドメイン取得サービスについて解説する前に、「そもそもドメインとは何か」について解説します。
ドメインが何か分かっている人は、読み飛ばしていただいても大丈夫です。
インターネット上の住所のようなもの
ドメインとは、簡単に言うと「インターネットの世界での住所を分かりやすくしたもの」です。
インターネット上の住所は本来、IPアドレスと呼ばれる「1.234.56.78」のような数列で表されます。
しかし、数列では人が認識しにくいので、IPアドレスにニックネームとしてドメインを付け、住所を分かりやすくしています。
重複する住所がないように、同一のドメインも存在しないので、Webサイトやメールアドレスを識別する情報として利用されています。
例として、当サイトであれば「hp-labo.com」がドメインです。
そして、そのドメインを利用したURLが「https://www.hp-labo.com/」です。
ドメインの取得は先着順なので、他者と重複がなければ自由に決めることが可能です。
例えば「hp-labo.com」なら、前半の「hp-labo」の部分は、自由な文字列を設定できます。
後半の「.com」は、「.jp」や「.co.jp」など、たくさんの種類がある中から、好きなものを選ぶことができます。
本来、インターネット上の住所は、IPアドレスになってるなんて知らなかったです。
数列だけでは分かりにくいですが、意味のある文字列の「ドメイン」があるから便利なのです。
Webサイト運営にはドメインが必須
Webサイトを公開するためにはドメインが必須で、『お名前.com』などのドメイン取得サービスにて取得できます。
Webサイトのデータを保管しているサーバーと、取得したドメインを紐付けることで、初めてWebサイトをインターネット上に公開できます。
共有ドメインと独自ドメイン
ドメインは大きく、「共有ドメイン」と「独自ドメイン」に別けられます。
共有ドメイン |
他ユーザーと、一部の文字列を共有。 レンタルサーバーを借りるときなどに、最初から無料でもらえる。 【例】sample.xsrv.jp(エックスサーバーの場合) |
独自ドメイン |
世界に1つしかないオリジナルのドメイン。 法人・個人に関わらず、好きな文字列を指定して取得できる。 【例】sample.com |
共有ドメインは、ほとんどのレンタルサーバーで、最初から与えられる無料のドメインです。
例としてエックスサーバーであれば、「sample.xsrv.jp」の中の「sample」の部分がアカウントによって変わります。
「xsrv.jp」の部分は、全アカウントで共有される文字列です。
独自ドメインは、完全に他とはかぶらないオリジナルのドメインなので、多数のメリットがあります。
もし、ビジネスで使用するのでしたら、規模の大小関係なく、迷わず独自ドメインを選んでください。
レンタルサーバー借りたらもらえる無料のドメインでも良いかなと、簡単に考えていました。
ビジネスをする上で、ドメインは大切なので、必ず独自ドメインを取得して使いましょう。
独自ドメインを使用するメリット
独自ドメインを使用するメリットは、以下の通りです。
- お客様に信頼してもらえる
- SEO対策を行いやすい
- 独自ドメインのメールアドレスを使える
- サーバーの移行が自由にできる
- Googleアドセンスの審査に申し込める
お客様に信頼してもらえる
独自ドメインは、お客様からの信頼性に影響します。
例えば、WebサイトのURLに、無料で使える共有ドメインが使われていたら、どのような印象を持たれるでしょうか?
「真剣にビジネスとして取り組んでいる会社や店舗」というよりは、片手間でしているだけのビジネスに思われる可能性があります。
また、Gmailなどのフリーメールアドレスでやり取りしていると、ビジネスというよりは、プライベートの個人でメールをしているだけの印象を与えてしまいます。
独自ドメインを使用することで、信頼感を与えやすくなる傾向があります。
SEO対策を行いやすい
共有ドメインを使用するとSEO的に、良くも悪くも、提供先の評判に影響されてしまいます。
別アカウントの共有ドメインの評判に、影響される可能性もあります。
しかし、独自ドメインであれば、独自にSEO対策できるので、自社ブランドをしっかり育てて行けます。
また、自社サイトが成長する中で、他のサーバーに移転する可能性もあります。
その場合でも、独自ドメインであれば、同じURLのまま継続できるので、育ててきたドメインパワーを失うことがありません。
独自ドメインのメールアドレスを使える
独自ドメインでメールアドレスを作成した場合、Webサイト名とメールアドレス名(@の後ろ)を統一できます。
信頼性の観点からは、独自ドメインを取得して、Webサイト名とメールアドレス名(@の後ろ)を統一しておくことが好ましいです。
また、フリーメールアドレスは、迷惑メールフォルダに自動振り分けされる可能性があります。
しかし、独自ドメインのメールアドレスであれば、迷惑メール扱いされにくいので、確実に相手へ届けることができます。
サーバーの移行が自由にできる
独自ドメインを使わず、ブログサービスやレンタルサーバーから付与されるドメインを使用している場合、そのサービスでのみドメインを使用できます。
もし、ブログサービスやレンタルサーバーのサービス自体が終了すると、付与されたドメインは使用できなくなります。
そうなると、付与されたドメインで運営していたサイトは表示されなくなるので、別のドメインに変える必要があります。
しかし独自ドメインを使用していれば、ブログサービスやレンタルサーバーが終了しても、別のレンタルサーバーにデータを移行して、新しいサーバーで運営し続けることが可能です。
独自ドメインを使用したサイトなら、同じURLで運営できるので、外部リンクの貼り替えが不要です。
また、検索エンジンからの評価を継続できるので、SEO的に有利です。
Googleアドセンスの審査に申し込める
Googleアドセンスとは、Googleアドセンスが提供する広告をWebサイトに掲載すると、その広告をクリックされた回数に応じた報酬が、サイトの管理者に支払われるサービスです。
Googleアドセンスを利用するには審査に通過する必要がありますが、独自ドメインを利用していないサイトは審査を通過できません。
そのため、アメブロ・はてなブログなどの無料のブログサービスで付与されたドメインで審査を申し込むと、確実に落とされます。
そこで、Googleアドセンスを利用するなら、独自ドメインを取得し、サイトに設定してから審査を申し込みましょう。
ドメイン名の決め方
ドメイン名は、サイト名と関係ある文字列にすることが好ましいです。
たまに、サイト名とはまったく関係ない文字列のドメインで運営されているWebサイトを見ますが、正直、違和感があります。
例えば、当サイトのドメインは「hp-labo.com」ですが、これはサイト名の「ホームページ自作ラボ」から付けたドメインです。
「homepage-jisaku-labo.com」でも良かったのですが、これだと長くなるので、「homepage」を「hp」と略し、「jisaku」は省き、「hp-labo.com」にしました。
「hp」と「labo」の間には、単語の区切りを分かりやすくするために「-」を入れています。
当然ですが、既に他者が取得しているドメイン名は使えません。
取得可能かどうかは『お名前.com』などで確認できるので、取得したいドメインの空きがあるか、確認してみましょう。
簡単に変えられないなら、どんなドメイン名にしようか悩みますね。
あまり悩みすぎてもWebサイト運営がスタートできないので、2~3個の候補を出して、サッと決めてしまいましょう。
ドメイン名の決め方は!? サイト名の決め方~ドメイン取得までを解説
ドメイン取得サービスとは?
ドメイン取得サービスとは何かについて解説します。
独自ドメインを取得できるサービス
ドメイン取得サービスとは、独自ドメインを取得できるサービスです。
他で使われていなければ、自分で好きな文字列を指定して取得することができます。
空きがあるかどうかは、『お名前.com』などのドメイン取得サービスで検索して調べることができます。
ドメインを取得すると、契約を更新し続けている間は、WebサイトのURLやメールアドレスに使用することが可能です。
自分のサイトやメールアドレスで使うことになると思うと、ワクワクしますね。
ドメインとサーバーを紐付けできる
Webサイトのデータをアップロードしただけでは、Webサイトをインターネット上に公開できません。
取得した独自ドメインを紐付けすすることで、独自ドメインを使用したURLでアクセスできるようになります。
ドメイン取得サービスの管理画面にて、どこのサーバーと紐付けるかを設定できます。
サーバーと紐付ける設定を、「ネームサーバー情報の設定」と言います。
Webサイト作成時は、忘れず先に行っておきましょう。
ネームサーバー情報の設定をするから、サイトが独自ドメインのURLで表示されるようになるのですね。
ネームサーバー情報は、余り聞き慣れない言葉かもしれませんが、初心者が忘れがちな設定なので、早めに設定しておきましょう。
Whois情報公開代行サービス
ドメインを取得すると、必ず「Whois」情報が公開されます。
Whois情報とは、ドメイン所有者を確認することができる情報で、氏名(もしくは法人名)・メールアドレス・住所などが一般公開されます。
もし、外部にWhois情報を公開したくない場合は、多くのドメイン取得サービスが行っている「Whois情報公開代行」を申し込みましょう。
公開代行を申し込んでいれば、ドメイン取得サービス側が用意した別の情報がWhois情報上に表示されるので、個人情報漏洩を防げます。
個人で取得したら、自分の名前や住所も一般公開されてしまうのですか?
はい。何もしなければ個人情報が公開されることになるので、Whois情報公開代行サービスを申し込みましょう。
ドメインの契約期間
ドメインは、一度取得すれば、ずっと使い続けられる訳ではありません。
ドメインには有効期限があり、年単位での契約なので、契約を更新し忘れないよう注意してください。
更新し忘れてドメインを失うと、かなり面倒なことになります。
実際、お客様から「ホームページが表示されていない」と連絡が入るときは、ドメインかサーバー、どちらかの契約更新ができていないことがほとんどです。
ドメインを失うと突然、Webサイトが表示されなくなったり、メールアドレスが使えなくなるので、お客様からの信頼性に悪影響です。
また、今まで育ててきたドメインパワーを失うことになり、SEO的にもマイナスです。
ドメインの契約期限前になると、契約更新を促すメールが何度も届くので、期限を覚えておく必要はありません。
しかし、普段からメールを確認する習慣がないとメールに気付かず、契約更新を忘れて、ドメインを失うことになってしまいます。
ドメインを失わないためにも、最低、週に1回はメールを確認しておくことをオススメします。
なお、ドメインの料金をクレジットカード払いにして、ドメイン自動更新設定を有効にしておけば、期限切れを防げます。
そんな人も、クレジットカード払いにして、ドメイン自動更新設定を有効にしておけば安心ですね。
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